787 中間ガントレットテスト終了 [├雑談]
6月8日付ボーイング公式ニュースリリースによりますと、787型機の中間ガントレットテストが完了したそうです。
具体的には、
「フライト中に1つ、または複数のシステムがダウンするというようなシナリオを数種類設定して(中略)
あらゆるシステムを実際のフライト時と同様に操作するシミュレーションを実施」
「約1週間分の航空機の運航状況に合わせた各種テスト、ならびに個別に条件を設定した数百種類のテストを実施」
したのだそうです。
記事には開発最高責任者の、
「引き続きファーストフライトに向けて、今回のテスト結果を十分に検討し必要な調整を図りながら、残りのテストを実施していきます」
という言葉が。
エンジン関係(5月21日付)公式ニュースリリースの時点で、
「次のステップである中間・最終ガントレットテスト」という言葉が出てましたので
次は「最終ガントレットテスト」なんですね。
「ガントレット」…辞書で調べてもどういうテストのことを指すのかイマイチわからないのですが、
検索ではかなり引っかかりますので、そのスジではありふれた用語なんでしょうね。
787初号機納入時期についてのボーイングの最新ニュースリリースは2008年12月11日付のものなのですが、
それによると、「2010年第1四半期(1~3月)」と書かれています。
それまでに残された試験飛行のための時間は誰が見ても少ないですから、
ボーイングとしてはとにかく1日も早く試験飛行を開始したいところでしょう。
実は本日(15日)から21日までパリエアショーが開催されます。
エアショーはメーカーにとって一大プレゼンの場なので、
この期間中に787に関して何らかの発表があるのではないか。という憶測もありますが、どうなりますか。
それから!
ガントレットテストまでの道のりやガントレットテストの模様などをまとめた公式ビデオが見れます。
オイラ的には、ヘッドアップディスプレイを使用しての着陸の様子と、
強度試験で主翼をぐーっと引っ張り上げるところが興味深かったです。
遅延続きの開発ですが、初飛行に向けて徐々に進んでいるみたいですね。