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岩手県・慰霊の森 [├場所]

  2009年9月訪問 2023/1更新  



日本の航空史上、決して忘れることのできない場所、岩手県雫石。

昭和46年7月30日に全日空機と自衛隊機が当地上空で衝突するという大事故が起きてしまいました。

現場には「慰霊の森」が整備されています。

御所湖(ごしょこ)というダム湖沿いの道に「慰霊の森」への標識が出ていました。

標識に従って山道に入って行く一本道へ。

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山道に入ってすぐの所に案内板がありました。

赤の文字は、衝突してバラバラになった機体がどこに落下したかを示しています。

相当広範囲に広がっていることに驚きました。

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一本道をどんどん進んで行くと、やがてこんな場所に出ました。

ここから未舗装です。

轍は続いていますが、オイラの車ではとても通れそうもありません。

ここに車を置いて徒歩で行くことに。

標識が全くないのが気になるのですが…

時刻は午前5:40。木々に遮られてまだまだ薄暗いです。

熊や蛇が出やしないかと心配しながら入っていきました。

5分位進んだところで、資材置き場に行く手を阻まれてしまいました。

とても「慰霊の森」という雰囲気ではありません。

「???」と思いながら仕方なく引き返すことに。

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なんと一本道の途中に「慰霊の森」に通じる登口がありました。

オイラはこれに気付かずに先に進んでしまっていたのでした。

湖から標識に従って山の中の一本道を進んで右側です。行かれる方はご注意を。

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航空安全祈念の塔:「内閣総理大臣 三木武夫書」と書かれていました。

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現場にあった碑文
(一部抜粋) とき 昭和四十六年七月三十日午後二時五分頃 緑の山々に囲まれた 平和で豊かな田園のまち ここ雫石の空に突如轟音とともに全日空機五八便七二七型機と航空自衛隊第一航空団松島派遣隊所属F八六Fジェット戦闘機の空中衝突事故が発生 北海道からの帰途 乗客一六二名の尊い命が一瞬にしてつゆあけの夏空に散った 世界民間航空史上最大の事故といわれ 国内は勿論 世界の人心を驚愕させた惨状は実に筆舌に尽し難く 山気溢れるなかで遺体の捜索は困難を極め 肉親を求める悲しき遺族の叫びは ここ岩名目山の森にこだましてさながら地獄の様相を呈し 只唖然と涙さえ枯れ果てたあの生々しき悪夢は忘れることができない これら多くの人々を恐怖と悲しみの渕に沈めた惨事は発生以来岩手県 雫石町 盛岡市をはじめ静岡県 富士市 関係諸機関 地域住民すべての人々の涙ぐましい善意と人間愛に満ちた犠牲的奉仕の姿は 永久に遺族の胸中から消えさせることはない 昭和四十七年七月三十日 全日空機遭難者遺族会

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「慰霊の森」より:

2019/4/4追記:1975年に完成し老朽化した「航空安全祈念の塔」を2019年5月以降解体し、11月に小規模化し新設する計画だそうです。

 

所在地:岩手県岩手郡雫石町西安庭第47地割

関連サイト:
森のしずく公園 


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