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九州旅行・4日目(前編) [■旅行記]


Ⓐ鹿児島中央駅→Ⓑ鹿児島新港→ⓒ竹島→Ⓓ硫黄島→Ⓔ薩摩硫黄島飛行場

 

4日目(前編)

宿泊したホテルは鹿児島中央駅前にあります。

実はこの駅、オイラが高1の夏に沖縄に向かった際の思い出の場所なのです。

7時からの朝食前にちょっと駅前を散歩。

路面電車が走ってました。

おしゃれな車両でとても静か。車輪の「ゴリゴリ」という音が響いてました。

駅がすごく立派になったものよのぅ。

桜島の火山灰があちこちに積もっていて、店先で掃き掃除をしている姿がそこここで見られました。

駅前のレンタカー屋さんの車にもうっすらと灰が積もってました。

(これがあの有名な火山灰か~。一晩でこんなに降ったんだな~)

この時まだ火山灰の恐ろしさを知らなかったオイラは呑気に眺めていたのです。

7時過ぎ、ホテル1階で朝食。

なんだかテーブルがザラザラする。

ここまで入ってくるのか…。

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今回の旅行中、九州各地で東横インを3泊利用したのですが、そのうち2泊は立体駐車場利用でした。

出庫の操作はセルフサービス。

入庫の際に受け取ったカードをかざし、投入口に入れると、後は自動で車が現れます。

よくできてますね~。

立体駐車場なのに、車にはうっすらと灰が。

 

8:20 鹿児島新港 南埠頭到着。

これから船で硫黄島に渡ります。

硫黄島には「薩摩硫黄島飛行場」があるのですが、現在ヒコーキの定期便がないため、

この島へは、船で行く以外方法がありません。

鹿児島新港から硫黄島を含む三つの島に村営の定期フェリーが出ているのですが、

なんとこの村営フェリー、全国版時刻表はおろか、九州版の時刻表にも出ていません。
(小倉の書店でチェックした)

朝鹿児島港を出た船は、竹島→硫黄島→黒島と進み、その日は黒島で停泊。

翌朝、逆コースを辿って午後再び鹿児島港に戻ってきます。

予定表によりますと、11月はこれを12回(枕崎経由4回含) 。

つまり硫黄島に行くには、少なくとも島で一泊することが必要なのです。

再びここに戻ってくるのは30時間後。

1つの飛行場を見るためにこれだけ時間と費用を費やすのですから贅沢です。

 

実は硫黄島には数件の民宿があるのですが、ネットでケチョンケチョンに酷評されている宿があり、

怖いもの見たさも手伝ってその宿で泊まることにしたのでした(o ̄∇ ̄o)ニヤ

ネット予約は不可なので直接電話。

この時の応対が結構ぶっきらぼうで、なんかイジワルバーサンみたいな雰囲気です。

(うおおぉ、これは聞きしに勝る…)なかなか期待を裏切りません。

これは最悪の場合、

「はっはっは!! 食事が出てくると思ったか! そんなに食べたいんなら、このゴボウの根っこでもしゃぶってな!!」

なんて事態も充分あり得ます。

常に最悪の事態に備えるのが探索者の常。

ということで念のため、水を3リットルとカロリーメイト4箱を持っていくことに。 

 

フェリー利用客用の駐車場に車を止め、「みしま待合所」にて切符購入。

「記入をお願いします」と窓口氏に渡された用紙には、目的地、目的、帰りの予定日など記入する欄がありました。

目的地…(いおう島…いおう島…。「いおう」ってどう書くんだっけ??) (゚Д゚;≡;゚Д゚)

漢字力のないオイラ…掲示物をチラ見して事なきを得ました。

運賃は二等の場合、どの島まで行っても、3,500円です。

往復券はあるのですが、鹿児島港で購入すると、単純に7,000円。

島で購入すれば割引になります。流石村営フェリーです。

ということで無事にチケットをゲット。

「出港10分前までに乗船してくださいね~」 と言われました。

 

駐車場と待合所を往復したのですが、目の前の桜島から灰色の帯がこちらに向かって流れています。

そして頭、服にカサカサと灰が降り始めました。

いつの間にか口の中はジャリジャリ。目はシパシパ。メガネはまったく役に立たず。

「灰」とは言いますが、木や紙を燃やしたみたいな、水に溶けちゃうような生易しいモノじゃなく、これは岩石の粒子です。

まともに目を開けてられません。

「こすったら負け」と分かってはいるのですが、ついつい目に手が。

イテテテテテ!!  わ~ なんだコリャ!!(XДX)

見ると、テロリストみたいなカッコして歩いている方がチラホラ。

上空はすっかり灰の帯に覆われて薄暗くて不気味です。

何をする気力も失せ、船のすぐ横に停まっているお弁当販売車でお弁当買って、早々に乗船。

なんだか眼の中に研磨剤が入ってる感じです。ひー。

すっかり戦意喪失。ライフ0になって船室に閉じこもって大人しくしてました。うぅ、火山灰キライ…。

9:30 出港

灰は結構な勢いで降り注いでました。30時間後に戻って来た時、車は一体どうなっているのでしょうか。

レンタカーながら心配です。

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二等船室。ガラガラです。

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12:24

鹿児島を出港してから3時間後、竹島に到着。

ずっと船室でゴロゴロしてたのですが、ようやく目のゴロゴロも収まりました。

いつの間にかいいお天気です。

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海底が見えます。

きれいかー。

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島の子供たちがタイコで出迎えてくれました。

高学年の女の子のよく通る歌声が港に響いてました。

なんて大歓迎な島!

甲板でその様子を見ていた乗客たちは、踊りが終わると一斉に拍手。

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フォークリフトとクレーンで積み下ろしをしてました。

ランプ操作、舫い綱の巻き上げでだと思うのですが、接岸中も船体は大きく左右に傾きます。

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踊りの後、「K先生歓迎式」が行われてました。

式の後、「□□宅で荷揚げ作業があるのでお手すきの方はご協力を」。とのことで、

この後お父さんお母さんたちは車やスクーターであっという間に姿を消しました。

赴任してくる先生のお出迎えから住居のお世話まで、父母総出なのですね。

この時期(昨年10月)の赴任、どういう事情なのでしょうか。

子供たちは照れているのか、先生を遠巻きに見ているだけで近寄ろうとしませんでした。

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12:41 出港

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13:03

硫黄島が近づいてきました。

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あちこちから煙が立ち上ってます。

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13:06

さっき出港した竹島がハッキリ見えます。

以前読んだ本の受け売りなんですが、鹿児島から沖縄本島までは、見える島を伝っていけば着けるのだそうで、

航海術の発達する以前から盛んに交易が行われていました。

ところが沖縄本島から更に西側に行こうとすると、八重山諸島までしばらく何もなく、島伝いに、というわけにはいきません。

この隔絶された環境が、八重山諸島独特の文化の発展、保存につながったのだそうです。

って、鹿児島の先っちょの島でこんなこと書くのもアレですが。

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おもかじいっぱ~い!

13:20 硫黄島入港

 

(続きます)


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