SSブログ

伊江島空港 [├空港]

  2006年5月訪問 2022/6更新  


無題.png
撮影年月日1944/09/29(昭19)(USAokinawa MR7.RV40BG 151)  
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)無題1.png
SkyVector.com

美ら海水族館の沖約5kmに浮かぶ伊江島。

その伊江島にある伊江島空港は元々日本陸軍の建設した飛行場でした。

米軍による占領、整備、一部返還の後、1975年の海洋博の際、3本の平行滑走路のうち1番東側の「東飛行場」を

「伊江島空港」として整備し、現在に至ります。

エアードルフィンが運航していましたが、2008年に運航を停止し、現在定期便はありません。

空港ターミナル。

周囲には誰もいませんでした。

お邪魔した当時は那覇空港との間にエアードルフィンがチャーター便を運行していたんですが、

正面入り口はシャッターが下りていて、まるで廃墟のようでした。

2009/03/14追記:エアードルフィンはその後事業停止してしまいました。

正面入り口の軒下に入ってみました。

雨上がりで床面には小さいカタツムリがうようよしてました。

中を覗くと、建物内はひっそりとしていて、引越し前日の雰囲気でした。

エプロン

たっちゅーから見た伊江島空港。

中央の細長い赤っぽいのが伊江島空港ターミナル、右隣の青い屋根がエアードルフィン格納庫? 


      伊江島・伊江島空港    

    ビュー:☆★★★★  
展望デッキ:建物内に入れなかったので、あるかどうか不明
周囲に視界を遮るものはないので、眺めは良い
路線は、那覇とのチャーター便のみ

    施設:☆★★★★  
建物に入れなかったので、なんとも言えず
建物前に無料駐車場あり

    マニア度:☆☆★★★  
廃墟マニアにとってはたまらない雰囲気をかもし出している

    総合:☆☆★★★  

伊江島空港は、昭和50年に開催された沖縄海洋博に合わせて開港した
伊江島は、海洋博会場と目と鼻の所にあり、空路を利用した方が時間が読め、早かったはず
その後、海洋博自体は半年間の開催で幕を閉じた
利用客の減少、米軍訓練空域内にあるため運用制限がつくことなどから、定期便の運行は1年7ヵ月で停止。現在に至っている

伊江島空港(旧東飛行場)データ
設置管理者:沖縄県
3レター:IEJ
4レター:RORE
空港種別:地方管理空港
運用時間:土曜日12:15~16:45  日曜日09:15~16:45
所在地:国頭郡伊江村
標 点:N26°43′21″E127°47′13″
標 高:72.5m
面 積:358,356㎡
滑走路:1,500m×45m
磁方位:04/22

沿革
1943年    夏から翌年4月にかけて、陸軍航空本部と国場組により飛行場新設工事開始(第1期)
1944年05月 7月にかけて飛行大隊により、東、中飛行場滑走路(1,500m)急速設定工事(第2期)
     08月 9月にかけて戦闘部隊を投入した急速設定(第3期)
     10月 翌年2月にかけて航空要塞化の補強工事。東、中滑走路は完成、西滑走路は未完成(第4期)
1945年03月 守備軍、修復に10日を要する程度を想定して地上戦直前に滑走路爆破。(終期)
     04月 米軍伊江島占領。滑走路補修。上陸2日後には使用開始。東飛行場を1,830mに拡張
1970年    東飛行場返還
1975年07月 海洋博開催のため東飛行場を「伊江島空港」として供用開始(滑走路1,500m)、定期便運行開始
1977年02月 定期便運航休止
1994年10月 エアードルフィンのチャーター便運行開始
2008年10月 エアードルフィン、親会社の破産によりに事業を停止

関連サイト:
沖縄県/伊江島空港    
国土交通省大阪航空局/伊江島空港   
ブログ内関連記事  

この記事の資料:
沖縄戦研究Ⅱ


コメント(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

コメント 11

chi-hiro

関空の様なもっとも華やかな空港があるかと思えば、
こんなにさみっしぃ空港がひっそりとマニア(とりさん)の訪れを待ってるんですねー。
生で見る事の出来ない画像をありがとー♪
ダイビングのみですが、伊江島は今でも懐かしい響きがあります。
by chi-hiro (2006-08-12 13:07) 

とり

ちひろさん
(一部ひっかかる表現もありますが)いつもステキコメントありがとうございます(爆
本当にいろんな空港がありますよね~。
ちひろさん、伊江島はボートで渡ったんでしたっけ?ゴルゴ13みたいです。
コメント&nice! ありがとうございました。
by とり (2006-08-12 14:04) 

北宇のピューマ

とりさん・・・
今まででいちばん凄い空港探索でしたね(こんな空港があるとは・・)。
夏の心霊スポットとしても通用しそうな建物、三枚目の写真は凄いですね。
沖縄には私の知らない(想像を超えた)空港がまだまだあるんだなぁと思いました。

沖縄といえば、まだ那覇空港が空港探索に出ていませんよね。旅行記には度々登場してるし、元ウチナンチューのとりさんには馴染みの深い空港かと思うんですが、とりさんがどんな風に那覇空港を紹介してくれるか楽しみです。是非いつか那覇空港の記事も加えて下さい。
by 北宇のピューマ (2006-08-12 15:14) 

ハイマン

本当に廃墟と言う感じが伝わってきますね。
通常使われていないみたいですが、チャーター便はここで管制してもらって
離発着できるんですよね?
怖いな~ チャーターしたくない(そんなお金ないですからできない!)
by ハイマン (2006-08-13 00:42) 

とり

■北宇のピューマさん
確かにそんな雰囲気の空港ですね (^^;
それから那覇空港のことなんですが、少し前にメインのパソコンを壊してしまいまして、その時に那覇と、下地のデータを消失してしまいました。
バックアップは取ってあるつもりだったのですが、そっちも失敗していたという・・・。_| ̄|○ il||li
冠婚葬祭など特になければ、来年の4月に沖縄行きを予定しておりますので、気長にお待ちくださいませ。
コメントありがとうございました。

■ハイマンさん
平成15年の旅客数は435人でした。のどかですね~。
それから管制なのですが、ググッてみたのですが、わかりませんでした。
オイラが持っている「全国民間空港データ」(2000年11月発行)では、伊江島空港は、管制業務の欄になんと「管制なし」と書かれてました。「管制なし」と記入されていたのは、全国でここと、(同じく沖縄の)北大東だけです。もっと怖くなりました?(^^;
コメント&nice! ありがとうございました。
by とり (2006-08-13 07:56) 

ぷらぷら

こんな空港が有るんですね~
屋根の看板が無ければ廃屋にしか見えませんね。
行ってみたいけど廻りは何も無さそうだし、空港を見たら後は如何しましょうか?
のんびりと島の民宿にでも泊まってボケーとするのも良さそうですね。
by ぷらぷら (2006-08-16 12:08) 

とり

ANAのSFCを目指して さん
うんうん、ココは何もせずのんびりが良いですよ。
空港はなだらかな丘の上にあって、周囲は見渡す限り畑ばっかりで広々としてました。
コメント&nice! ありがとうございました。
by とり (2006-08-16 20:18) 

マリオ・デ・ニ-ロ

怖いですねぇ~!エプロンにも雑草が生えてるみたいで・・・
by マリオ・デ・ニ-ロ (2006-08-19 21:00) 

とり

アスランマリオさん
赤字ローカル線の雰囲気に似てるかもしれませんね。
コメント&nice! ありがとうございました。
by とり (2006-08-20 07:22) 

raptor

ベルヌーイvsニュートン・3の■渦発生の中に「下の空気の方が先に翼の後ろに達してしまい、上の空気がまだ来ていないので、上に回り込もうとします。」とありますが、鈴木真二教授の解説には「(風洞実験で)上面を流れるほうが早く流れ去ることを観測できる。」とあります。デービット・アンダーソン氏も「曲面を描く翼の上面を空気が流れると側面をなぞって下向きに向かう。」その反作用で揚力を生じると言っています。
下面が先ってのはどの文献でしょう?
by raptor (2006-09-02 17:40) 

とり

raptorさん いらっしゃいませ~ヽ(*´ヮ`)ノ
早速ご質問の件ですが、「下の空気の方が先に翼の後ろに達してしまい~」の部分だけ見ると、確かに「下面が先」なのですが、続く文章に目を通して頂けましたでしょうか?該当箇所を要約しますと、
「下の空気の方が先に翼の後ろに達するため、翼の後ろに渦が発生し、そのため対になる大きな渦が発生し、結果として上面を流れる空気の方が早くなります」
と書いたつもりです。つまり、結果的には鈴木教授の結論とまったく同じです。分かりにくかったらすみませんでした。
鈴木真二教授の解説はオイラも読んだことあります。教授は、この渦についての長々とした説明を意識的に割愛し、「上面を流れるほうが早く流れ去ることを観測できる。」という結論だけ述べておられるのだと思います。
これは実験で確認することができる現象ですから、オイラはこれについては何ら異を唱えません。
デービット・アンダーソン氏の発言についてですが、氏も正式にそういうことを習っている経歴の方ですので、実験などで学んだ事実を基にして、「上面を空気が流れると側面をなぞって下向きに向かう。」と述べているのだと思います。

「下面が先に回りこむが、対の渦が発生するので、結果的に上面の空気が早くなる」という説自体は、飽くまでもオイラの印象ですが、古くからあるポピュラーなものだと思います。
そのことをはっきり扱っている文献は、今オイラが挙げることができるものとしましては、山海堂出版 阿施光南著「よくわかるヒコーキ学超入門」に出てきます。
コメントありがとうございました。
by とり (2006-09-02 23:06) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0