北海道・3 [■旅行記]
Ⓐ小樽港→Ⓑせたな港→奥尻港
2日目
入港1時間前の午前3:30点灯。音楽と共に下船案内のアナウンスが始まりました。
奥さんの着替えもあるだろうし、すぐに部屋を出ようと仕度を始めました。
ご夫婦も起きだしたので、挨拶して荷物を持って出て行こうとしたら、ご主人から話し掛けられ、会話が始まりました。
なんとご夫婦は同じ埼玉の入間市在住でした。
オイラの住む鶴ヶ島とはすごく近いです。
「オイ…、いえ、私は鶴ヶ島なんですよ」と言うと、「どうやって新潟まで来たのか」という話に。
ご夫婦は、ご主人の運転する車で入間を22時に出て、下道を走って朝3時すぎに新潟港に着いたのだそうです。
約300キロを5時間ですよ。すげー。
元々北海道の方で、これから札幌の同窓会に出席するところなのだとか。
ついでにゆっくりあちこち見て回るので、車で行くのだそうです。
車で北海道に行く場合、新潟経由の他に青森経由もあるわけですが、
「札幌まで行くのに、新潟からでも青森からでも時間も金額もほとんど変わらない。
ガス代が高くなったし、長時間ハンドルを握らなくて済むので、絶対新潟経由がいいよ」。
と仰ってました。
道内は速度取締りが非常に厳しく、ナントカ山の上から双眼鏡で速度超過の車を見張ったりしているのだとか。
「単独で走る時はせいぜい10キロオーバーまでにしといて、
後は地元のクルマが抑え所をよく知ってるから、ケツについてれば間違いないよ。
変なお土産持って帰らないよーにね! ハッハッハ」
と大笑いしながら教えてくれました。
奥さんからお茶までご馳走になり、結局ギリギリまで部屋にいたのでした。
なんだー。すごく楽しい、感じのいいご夫婦でした。
オイラの昨日1日のあの苦労は一体…。
昨日1番初めに部屋に入った時、ちょっと勇気を出してきちんとご挨拶していればよかったのです。
自分の性格をなんとかせねば。と真剣に考えさせられました。
下船を告げるアナウンスが入り、礼を言って車両甲板へ。
車に乗り込み、待機。
結局船はまったく揺れず、ゆらゆら感も残りませんでした。
そういえば。
北海道を走る時は、やっぱり常識としてあの黄色いシールをリアガラスに貼っておくべきなのでしょうか。
シールを貼ってないせいで店の駐車場などに止めている時に、
「兄ちゃん、あーんでシール貼ってないの! ナマラまずいんでないかい?」とか言われないでしょうか。
「お母さーん。どうしてあの車だけシール貼ってないの?」
「シッ! 見るんじゃありません!」
なんてことにならないでしょうか。
道内を走る車がみんなあのシールを貼ってたら、オイラも早目にどこかで購入せねば…。
誘導員の指示でゆっくりと車が動き始めました。
乗船時、前進で所定の位置に車を停めたのですが、
下船時にはそのまま広い車両甲板内でぐーっとUターンして出ました。
乗船/下船共に前進のみで、バックしないので楽でした。
4:40 船外へ。
すぐさま移動開始。
まだ薄暗い、歴史を感じさせる小樽市街地を走行。
奥尻島行きのフェリーに乗るため、せたな港に向かいました。
瀬棚は170キロ先にあり、
8:45までに乗船手続きを完了しなければなりません。
正味4時間、平均時速42.5キロ以上を維持して走り続けないと間に合いません。
早朝の時間帯だし、ここは北海道だし、まぁ大丈夫だろうと考えていたのですが、
今回の旅行で唯一、間に合うかどうか心配な箇所でした。
朝食は運転しながらカロリーメイト。
カーナビにはせたな港を目的地に設定してあったのですが、
しばらくの間正確な現在地を認識せず、新潟西港周辺の道路を誘導されました。
なんか「これからフェリーに乗る」とか言ってるし…。
ここはもう北海道だべさー。早くこっちに来てくれー!
結局せたな港に到着したのは、リミットより1時間も早い7:45でした。
ん~。流石北海道。
結局、あののシールを貼っているクルマは1台も見かけませんでした。
アレは観光客専用だったのか…。
せたな港から奥尻港までは大人片道1,660円、所要約1時間半です。
オイラとしてはできれば車をここに停めておき、身一つで奥尻に行きたかったのですが、
実際には往復で約25,000円も出して船に車を載せました。
奥尻空港には昼の時間帯に函館からの一往復があるだけで、
離着陸を撮って、空港周辺を回ると、もうその日はせたな港に戻る船はないのです。
奥尻島からは、行きでオイラが利用するせたな港からの便以外に、
江差港との航路もあり、この時期はそれぞれ1日2往復しています。
空港を見学してからだと、その日に乗れる便は江差行きしか残っていないため、
どうしてもこうなってしまったのでした。
動きとしてはこんな感じ。
いっそ島の宿に泊まろうか、とも考えましたが、
島内の港~空港間の移動にタクシーを利用すると、片道30分/6,000円かかってしまい、
金額的メリットがあまりない上、道内で動けるのは3日間と限られているので止めました。
ハートランドフェリー(今年1月に東日本海フェリーから社名変更)
時間になり、バックで船内へ。
車輌待機場ではオイラが先頭だったので、最初に船内に誘導され、
車両甲板内では最後尾に。
(これが後々意味を持つのです)
今回はすぐに自分のスペースを確保せんと客室に上がりましたが、ガラガラでした。
9:25 出港。
出港時、演歌?が流れました。
やれやれと客室で横になっていると携帯が鳴りました。
新潟~小樽間は、出港してほどなく圏外になってしまったのですが、奥尻航路はバリサン(既に死語ですね)でした。
恐る恐る見ると、会社からの着信。嫌~な予感が・・・。
出てみると、オイラのお得意さんがお客さんを紹介したいという内容でした。
しかも2件。
おかげでフェリー内と、奥尻島についてから、ご新規さんに延々商品説明と、会社に商品発注/受け渡しの相談。
こういう景気のいい電話は非常に珍しく、もちろん大歓迎なのですが、よりによってこのタイミングで…。
一気に現実に引き戻されました ^^;
一応仕事用の資料持って来ておいてよかった~。
入港10分前、車両甲板に降りかけたのですが、船内放送で、
「衝撃があるかもしれないので、接岸終了まで必ず客室内にいるように」と指示が。
再び客室内に戻りました。
そうか、だから他のドライバーさんたちはまだ悠々と横になってるのか。
まだドライバーさんたちに動く気配がないのを確認し、窓から接岸を眺めることに。
ゆるゆると不思議な動きを続ける「うにまる」くん。
うにまるくんと接岸を眺め続け、
接岸終わった~。と振り返ると、ナント! 客室には誰もいません。
他のドライバーさんたちがゾロゾロ客室から出て行く中、
オイラは夢中になって窓に額を押し付けるようにして接岸作業を眺め続けてたのです。
オイラは乗り物好きの小学生か!
(エッ! だって、「接岸終了まで客室から動くな」って言ってたジャン!)
慌てて車両甲板に降りると、オイラの車のみ残っていて、
係員たちが「誰の?」と取り囲んでました。
ぎゃ~~~!!
(続きます)
すげえ!とりさんは旅するビジネスマンだ!
>仕事用の資料
遊びに行くときにそんなもん、私なら絶対に持っていきません!
・・・ま、お休みしようが何しようが、仕事場からご指名の電話なんてかかって来なかったんですけれど。これまで、一度も。
その程度の扱いしか受けてこなかった、ちゅう話ですよ。(´・ω・`)ショボーン
by tooshiba (2008-06-23 15:27)
でしょでしよ、ご夫婦さんとの会話弾むでしょ。絶対お話好きなんだって☆
どこから来たの?で始まりますよね。思ってた展開で良かったーーっ。
接岸の時って、見入っちゃう気持ちわかりますよーーっ。
by 夢空 (2008-06-23 16:04)
一晩勿体無かった様ですね。
旅行される年配の方でしたら絶対会話は大好きだと思いますよ。
by hiro78 (2008-06-23 16:37)
ご夫婦と一緒の部屋で居心地がよかったみたいですね。
とりさんの人柄がよかったからだと思いますよ。
奥尻島はとても行ってみたい島です。
当分行けそうにないので、とりさんの記事で
行った気になっています。
by masa (2008-06-23 17:45)
皆様 コメント、nice! ありがとうございました。
■ぴーすけ君さん
nice! ありがとうございます。
■takemoviesさん
nice! ありがとうございます。
■sakさん
TBありがとうございました。
■tooshibaさん
いえいえ、職種とか、会社の規模の問題だと思いますよ。
うちは小さい会社なので、バックアップが取れず、アクシデントに非常に弱い体制です。
■夢空さん
夢空さんの仰る通りでした。
今後に活かしていきます。親身にありがとうございました。
■カンクリさん
nice! ありがとうございます。
■hiro78さん
ホント、勿体無かったです。
「旅行される年配の方は会話は大好き」
これ、覚えておきます。
■赤と青さん
nice! ありがとうございます。
■masaさん
masaさんお住まいの所からだとおいそれと行けないですよね。
とてもいい島でした。
いつか行けますように!
■miffyさん
nice! ありがとうございます。
by とり (2008-06-23 21:26)
あれ!とりさん鶴ヶ島だったんですか!!
私よく鶴ヶ島は行くんですよ。
武蔵野霊園(毛呂山)にうちの墓があるんです。
途中の高麗川で夏になると魚捕ったりしていますよ(^_^)
帰りはサイボクでランチ。定番コースです。^^
by ジョルノ飛曹長 (2008-06-23 23:05)
なんだ?あのユルキャラは・・・
by アスランマリオ (2008-06-23 23:50)
感じのいいご夫婦でよかったですね(^^
空の色がすごく気持ちいい♪
「うにまる」くん、気になります^^
by sak (2008-06-24 14:23)
■ジョルノ飛曹長殿
おおお、そうでしたか!
地元名称の数々、ビックリです。
どこかですれ違ってるかもしれませんね^^
■アスランマリオさん
ホントに。
なんなんでしょうか?^^
■sakさん
ありがとうございます。
「うにまる」くん、黙々と不思議なステップで動いてました。
by とり (2008-06-24 19:14)
こんにちは。
旅の途中の仕事の電話は一気に現実に引き戻されますよね。
でも、成約してよかったですね。
しかし、絶好の旅行日和で羨ましい限りです。
by OILMAN (2008-06-24 21:08)
OILMANさん こんにちは。
旅の途中で電話がかかってくると脈拍が早くなります。(゚Д゚;≡;゚Д゚)
お天気、初日は良かったのですが・・・。
by とり (2008-06-25 19:06)
老夫婦と話せてよかったですね。僕も昨日、京都の竜安寺で外人の女の子にカメラ撮ってと話しかけられたんですが、撮っただけですぐ離れてしまって、嗚呼英語が話せたら・・と思いました。
次からは僕も思い切って下手な英語でも話してみようと思います。
>往復で約25,000円 これはちょっと高いですけど、スケジュール優先なら仕方ないですねー、思い切りましたね^^;
>誰の? これは恥ずかしいですね(笑)。離島だから他の人は仕事で慣れてたんでしょうね。
奥尻を行くとは思いませんでした。災害の時に名前は知ったぐらいで、どこにあるのかもあやふやだったぐらいなんで。そうか、空港あったんでしたね。
続き楽しみにしてます。
by コスト (2008-06-25 23:01)
寝台列車の相席で、良く年配の方とお話したことを思い出します。
by an-kazu (2008-06-26 00:53)
ここでは入港の場面ですが、
船の出航というと紙テープを想い出すのですが
国内のフェリーではそれはないのですね(^^)
あの紙テープは海に流されてしまうのでしょうか…
北海道を走る時の黄色いシールってどんなの?
知らないとヤバイかな?(^^ゞ
ご夫婦の部屋で正解でしたね(^_^)V
by Qoo (2008-06-26 15:30)
■コストさん
>外人の女の子
そんな時は、「ハウ オールド アーユー?」って言えばいいんですよ
(o ̄∇ ̄o)ニヤ
>奥尻
実はオイラも空港がらみで初めて位置を認識しました。
思い切ったのに恥ずかしい思いをして、踏んだり蹴ったりですた(XДX)
■an-kazuさん
きっと素晴らしい思い出なのでしょうね^^
■Qooさん
>出航
確かにそういうイメージありますね。
オイラが最後に見たのは、高校生の時の、鹿児島→那覇でした。
確か、船員さんが必死に回収していたと思います。
>黄色いシール
これです^^↓
http://a248.e.akamai.net/f/248/37952/1h/image.shopping.yahoo.co.jp/i/j/kitanomori_4373-00004
by とり (2008-06-26 21:57)
picaさん
nice! ありがとうございます。
by とり (2008-06-28 06:28)
>ハウ オールド アーユー? あははははh、それは万国共通でNGワードでしょうww^^
僕が知ってるもう一つのNGワードは顔と体を見て「ハウマッチ?」ですw
by コスト (2008-06-29 01:01)
■コストさん
>もう一つのNGワード
コストさん、手のひらを頬に素早く当てて欲しいんですね?(XДX)
■SpeedBirdさん
nice! ありがとうございます。
■ハイマンさん
nice! ありがとうございます。
by とり (2008-06-29 09:20)
■CARRERAさん
nice! ありがとうございます。
by とり (2009-02-28 11:08)