ホンダエアポート(旧陸軍桶川、川田谷飛行場)：空港探索：SSブログ

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ホンダエアポート(旧陸軍桶川、川田谷飛行場)　[├空港] [編集]

　　　　2004年8月訪問　2022/5更新　　

撮影年月日1964/05/16(昭39)(MKT645X C1 3)■　買収から2ヵ月後。畑地が広がる
出典：国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

撮影年月日1972/12/13(昭47)(KT727Y C1 10)■　供用開始から2年後の様子
出典：国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

埼玉県桶川市と川島町にまたがるホンダエアポート。

仕事で毎週のように通りかかる場所です。

元々は陸軍が桶川飛行場として開設したのですが、

戦後放置されていたのを飛行機好きの本田宗一郎氏が目をつけ，本田航空を設立。

河川敷の占有許可を取り飛行場として復活させました。

河川敷にある飛行場で，草原が広がり，のんびりした雰囲気。

滑走路の向こう側に小型機が並んでいます。

ここは遊覧飛行の拠点でもあります。

「運用時間は9時から日没まで」となっているけれど、

夜間照明設備を完備しており，一応24時間運用が可能らしい。

実際、空が真っ暗になってからヒコーキが離陸するのを何度も見たことがあります。

腰掛けてのんびり眺めることができるよう，飛行機の見えやすい場所にベンチがいくつも設置されてます(o￣∇￣o)

河川敷内の飛行場のため，法で固定式の地上施設を設置することができず，

管制塔はトレーラーハウスを利用。

イザという時はトレーラーで逃げ出せるのですが、実際そのような事態になったことが過去ありました。

トレーラーハウス内でカップラーメンを販売していると貼り紙がしてありました。

滑走路のある河川敷から土手を越えた向こう側に「本田空港株式会社」という建物(画面左端)と，格納庫。

滑走路と格納庫を結ぶ道路にあった看板。

　　 埼玉県・ホンダエアポート 　　
地元の商工会では，ホンダエアポートの南側に「埼玉空港」建設という構想を掲げています。群馬県太田市と埼玉県熊谷市を結ぶＨＳＳＴ浮上式鉄道”埼群線”を延伸してこの「埼玉空港」に駅を作るという壮大な計画です。

　　ビュー：☆☆☆☆★　　　
ひっきりなしというほどではないが，小型機，ヘリコプターがよく飛んでいる。
飛行船の発着場として使用していた時期があり、ツェッペリンNT号の基地にもなっていた。
河川敷の草むらの中にある飛行場，という感じで，のんびりと飛行機を眺めながらぼーっとするには最適の場所。
夜間の離着陸は独特の雰囲気になり，とてもイイ。

　　施設：☆☆☆☆☆　　　
全体に案内表示が親切で，分かりやすい。
受付の方は非常に親切で感じが良かった。
滑走路のすぐ横によく整備された見学広場があり，ベンチ，テーブルがある。自販機あり。
広々とした無料の駐車場あり。
ホンダ交通教育センター，ホンダエアウエイズ，埼玉県防災航空隊の建物，格納庫，ホンダのオフロードレース場などがある。

　　マニア度：☆☆☆☆★　　　
ホンダエアウエイズの事務所で飛行機関係グッズの展示，販売をこじんまりとやっている。イベントあり。ホームページがイイ。

　　総合：☆☆☆☆★　　　
本田という自動車メーカーがこれだけの規模の飛行場を運営しているというだけで十分凄い。
埼玉県の防災航空基地としても利用されており，地域に貢献している。
リニアモーターカーの接続はともかくとして，「埼玉空港」構想は実現して欲しい。

ホンダエアポート　データ
設置管理者：本田航空株式会社
種　別：非公共用
運用時間：9:00～日没
所在地：埼玉県比企郡川島町大字出丸下郷
標　点：Ｎ35°58′21″Ｅ139°31′42″
標　高：11.9ｍ
面　積：59ha
滑走路：600ｍ×25ｍ
磁方位：14/32
航空管制周波数
飛行場アドバイザリー　桶川アドバイザリー　130.75

沿革
1937年06月　熊谷陸軍飛行学校桶川分教場(桶川飛行学校)開校
1945年02月　同校閉校、その後は特攻隊の訓練基地として使用される
　　　 08月　15日　終戦。走路は戦後長らく荒れた状態で放置されていた
1964年03月　滑走路のある河川敷をホンダが買収して整備
1970年12月　ホンダエアポートとして飛行場供用開始
2007年03月　旧本部兵舎建物、空き家となる
2010年01月　旧本部兵舎建物の敷地を桶川市が国から購入予定

関連サイト：
ホンダエアポート■　　　
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（飛行船関連、陸軍桶川飛行学校、2019年台風19号の各記事）