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787関連 衝撃の人事発表 [■ブログ]

ボ社、次期主力旅客機787 開発最高責任者に三菱重工の三村氏

2009/4/1 USO通信・時事


(シアトル発)ボーイング エバレット工場プレスセンターで先程行われた共同記者会見、会見場に姿を現したのはボーイングの会長、社長兼CEO・ジェームズ マックナーニ氏、ボーイング民間航空機部門社長兼CEO・スコット カーソン氏、そして三菱重工業大江工場の三村氏の三氏。その席上三村直輝氏を次期主力中型旅客機787 開発最高責任者に迎えるという人事が発表された。

■厳しい現状
 787型機開発スケジュールの相次ぐ遅延、発注航空会社に広がるキャンセル、訴訟問題。社員のストライキ、大量のリストラ…。 一連の787を巡る環境には非常に厳しいものがあり、現状を打破するためにボーイング社が出したのが、三村氏を787プログラムのバイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーとして招聘するという人事だった。

 三村氏は三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所大江工場(愛知県名古屋市)の所長。同工場では787向け複合材主翼を製造しており、氏がこのプロジェクトの責任者を務める。巨大プロジェクトを成功に導く氏の手腕は「三村マジック」と呼ばれており、「この業界でその名を知らぬ者はいない」。と関係者は口を揃える。

■熱い期待
 会長、社長兼CEOのジェームズ マックナーニ氏は、「三菱重工は我が社にとってこれまで長年に渡って非常に重要なパートナーでありましたが、787ドリームライナー開発プログラムではその関係をより一層高いものとしてきました。同社の航空機製造における優れた技術は我々にとってなくてはならないものであり、今回三村氏を787プログラムの最高責任者として招くことができたことは大変喜ばしいことです」と述べた。

ボーイング民間航空機部門社長兼CEOであるスコット カーソン氏は、「三村氏に来ていただけて光栄です。三村氏には大変期待している。1日も早く787がデリバリーできるよう、すぐにでも現場に立って欲しい」と告げると、三村氏は「私のタイムカードが作ってあるのならこの後すぐにでも」と応じ、会見場は笑いに包まれた。

■初の主翼外部発注から進展
 
世界各国に生産分担化が進む航空機製造だが、これまで大型旅客機の主翼製造だけは航空機メーカーが独占してきた、いわば聖域。外部の会社としては三菱が史上初めて主翼製造を任されたわけだが、決定当初はボーイング社内で異論が続出した。

しかし実際に各国メーカーから787製造部材納入がスタートすると、ボーイング社内でも「うまくいくはずがない」と最も不安視されていた三菱製の主翼部分が最も完璧に品質、納期を守っていた。世界初の社外発注、しかも複合材による大型機の主翼製造も世界初。にもかかわらず示した納入実績が今回氏の指名につながった。

「具体的なところは実際に現場に立ってみないとなんとも言えないが、外部の人間が客観的に見た方がうまくいくこともある。787プログラムを軌道に乗せ、早くボーイング側にバトンタッチするのが私の役目」。当の三村氏は至って冷静だ。

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